Shinob | 画家:柳田しのぶ | 作品集
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石の記憶

こんにちはShinobです。水道管、その後は凍っていません。なんとなくですが、地表の寒さは水道管とあまり関係がないようです。本当に毎日寒いですね。

今回は私がよく作品のタイトルにする「石の記憶」という言葉についてお話しします。過去幾度となく、このタイトルを付けていますがあらためて作品名について説明するのは初めてです。

「石」とついているのは、フランスのカルナックの巨石群の遺跡の作品です。カルナック巨石群は、文字の残らなかった時代、およそ4500年前に人為的に並べられた石の遺跡です。なので、この作品の中での「石の記憶」は人の跡という意味合いが強いです。石には形や線が刻まれていることもあり、本当に当時の人の記憶を今に伝えています。何を思ってこんなに大きな石を並べたのか分からないこと、文字のない時代も人は生きていたこと、そしてその跡が今も残っていることが、カルナックに惹かれる主な理由です。

不思議に懐かしいその風景は、人がいたことを知らせてくれるからかもしれません。

カルナック以外にも「石の記憶」はあります。それは個人的に集めている化石です。化石には人の時代を超えて何十万年も前に生きてきたという記憶があります。石には変わってしまいましたが、生きていた形そのままを残しているのは記憶以外のなにものでもありません。化石と以外にも鉱物を集めています。三葉虫の化石です。恐竜の形や蛙も好きです。これはこれでコレクションです。

遺跡や化石と比べたら本当に短い人生です。少しでも「記憶」を残せるようにがんばります。

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