オディロン・ルドン
こんにちは、Shinobです。庭の草むしりもひと段落で、アトリエにいる時間が増えつつあります。筆が進んでいるのかというとそうでもないのですが、作品と向き合う時間が増えるのはありがたいです。
自分の作品制作とは別件ですが、先日東京でやっているオディロン・ルドン展へ行ってきました。開館と同時に行ったので人もそれほど多くなく、作品を間近でゆっくり見ることができました。
ルドンの画集は持っていましたが、画集だと筆の運びや塗り重ね、厚みなどは分かりません。実際の作品を見る楽しみはそれらをしっかり確認できることです。意外とあっさり描かれていたり、思ったより暑く塗り重ねられていたりと自分のルドン作品へのイメージとのギャップを楽しみました。
ルドン作品で私がおすすめするのはパステル画です。花をテーマに描かれたものが多いですが、他にも神話を元に描かれたもの当時の風景等いろいろあります。そのどれもが色鮮やかで見る人をハッとさせます。作品の中の色はビビットなものが多いのですが、色同士がけんかをせずに絶妙なバランスで調和しています。
20代の頃はよくアクリル画材を使用してルドンの模写をしていました。「色」の組合せを意識するようになったのはルドンの作品に出会ってからかもしれません。私の作品のルーツの一つですね。
写真は美術館を出て軽めの昼食をとったときのものです。ルドン展のカタログとともに。
