石を描くわけ
こんにちは、Shinobです。今日は雨ですね。やさしい春の雨です。もう水道管が凍る季節は過ぎました。ジロ(猫)もときどき体を伸ばして寝ています。
さて、今日は私の作品のメインテーマの石についてお話ししたいと思います。
私の作品には石の列の絵が多いです。これはフランスのカルナックというところにある先史時代の遺跡の風景なんです。石の遺跡で直立に立っているものをメンヒル、テーブル状になったものをドルメンといい、カルナック以外にもブルターニュ地方(カルナックもブルターニュ地方の町です)、またアイルランドなどにも点在しています。文字のない時代の遺跡なので今も作られた目的は不明なんだとか。
私が初めてカルナックに行ったのは1999年でした。もう20年前になります。その時はなぜこの場所に惹かれて行ったのかわからなかったのですが、それから何度も訪れるうちにだんだんと惹かれる理由が分かってきました。
そこには「人が生きていた跡」があるからです。今ではその目的も分からなくなってしまいましたが、確かにそこに人が生きていて目的を持って石の列やメンヒル、ドルメンを作った、そこに惹かれたのです。もちろん、「人が生きていた跡」は世界のいたるところにあります。私がカルナックだけに惹かれたわけは他にもあるのでしょう。でも今のところ分かったのはこれだけです。
これからも作品を制作しながら思考をまとめていこうと思います。