Shinob | 画家:柳田しのぶ | 作品集
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Affordable Art Fair Melbourne 2019

こんにちは、Shinobです。9月3日から10日の日程でオーストリアのメルボルンへ行ってまいりました。Affordable Art Fairに出展するためです。Affordable、つまりは手頃にアートを購入できるイベントです。こういったイベントは初参加でとにかく緊張しましたが、イベントスタッフの方もお客さんも、違うブースのギャラリーの方も本当に気さくで親切でいつのまにか緊張もどこかへいってしまい、心からイベントを楽しめました。ちなみに会場になった場所はRoyal Exhibition Buildingという世界遺産に登録されている建物でした。私も後から知ってびっくりしました。

そもそも私がこのイベントに参加しようと決めたのは、絵(作品)が売れる場所を目の当たりにしたいと思ったからです。日本では個展を行い、縁があると1-2作品売れるというのが私の経験です。実際、イベントに行ってみるとギャラリーそれぞれに作品展示の工夫がされていて見ていて飽きませんでした。見にきた人は、制作者に作品の意図を直接聞いたり質問したりできて売り手買い手の距離感がとても近く、ブースも間口が広く入りやすい構造で出入りがしやすかったです。入りやすさ、出やすさ、聞きやすさは大きいポイントだと感じました。見る人がその場所に息苦しさを感じたら長居してもらえません。今後の活動のヒントをもらった気持ちです。ここからは展示までの裏話などを。私の作品のうち3点は大きすぎて機内持ち込みできなかったのでキャンバスのみ持っていき、メルボルンのフレーム屋に木枠を注文しておいてその店で作品を貼り直させてもらいました。実は写真の絵の木枠は私がサイズを間違えて注文してしまい大きさが違ったのですが、事情を話したところ快くリサイズしてくださったものなんです。おかげさまでジャストサイズで張れました。写真の方は日本からずっと連絡取っていたフレーム屋の店員ジュリアさん。会場では下の写真のように搬入時ベストの着用が義務づけられました。安全第一ってことですね。

無事に展示の終わった私の作品たちです。

作品脇には作家紹介パネルがあり、下に名刺などが入れられるポケットがあります。私は名刺とポストカードを入れました。私たちのブースには私を含め6人のアーティストの作品があり、とても身の詰まったブースでした。会場でのご飯はレストランやカフェカーのスープやケーキでした。値段は日本とそんなに変わりませんでした。イベント価格ですね。でも出展者割引が10%ありました。ありがたかったです。写真は5.5ドルのケーキと本日のスープ9.5ドル、スープはかぼちゃでした。この前日はミネストローネだったとか。少しだけ観光もできました。世界でも指折りの美しい図書館ビクトリア図書館の内部を上から撮影したものです。うっすら色のついている高層ビル、街の中心です。メルボルンは古さと新しさが混在した不思議な街でした。街にはトラムが走っていて少しだけグルノーブルを思い出しました。

滞在は1週間その間イベントはたったの4日間でしたが、毎日いろいろ起こり一日が一ヶ月にも感じる濃さでした。ホテルで同室だった2人とは10年来の親友のようになりました。行く前は本当に行けるのか不安はありましたが、行ってよかったです。行かなければ経験できなかったこと、出会えなかった人がたくさんありました。

それを糧に今後も活動を続けて聞きますので、よろしくお願いします!

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