Shinob | 画家:柳田しのぶ | 作品集
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色について

こんにちは、Shinobです。
まだ梅雨明けしていませんけど気温30度超えの毎日、いかがお過ごしですか。
私は家で作業することが多いので熱中症にならないように気をつけてます。
水分!はもちろんのこと塩分もですね。
お手製の梅シロップに若干の塩を入れて炭酸で割って飲むのにはまってます。
でも、暑さで朦朧とするのも嫌いじゃないです。
毎日がそんな陽気になる季節も間近ですね。

さて今回は、「色」についてお話ししたいと思います。
私たちが見ている色は可視光線と言って「目に見える」色です。
ヒトが見える色、ざっくり言うと紫から赤まで。
見えないものを紫外線、赤外線というからわかりやすいですね。

どうやって見ているかというと、私たちは「反射」した色を見ているんです。
つまり、「赤」だ、と認識する色は赤以外の色を吸収しているんです。
吸収できない赤のみ反射するから、私たちには「赤」に見える。

白や黒は面白いですよ。白は全ての色を反射してしまうから「白」になって
黒は全ての色を吸収してしまうから「黒」になります。

絵を描いていく中、色を使わない日はありません。
いつも作品に色をつける時、色そのものについて考えます。

私が見ている色と、私じゃない誰かが見ている色、動物や虫たちが見ている色
どうしたって自分のフィルターでしか見ることができないんですけど、他の見え方
については、興味がつきることないです。

そんな色について最近興味をもって探しているのは「光」のプリズムです。
光が屈折して様々な色に反射する現象で、よく知られているのは「虹」です。
虹は雨上がりにしか見ることはできませんが、光のプリズム自体は
条件が合えばどこでも見ることができます。必要なのは「光」とそれを
反射するガラスや鏡、水、そしてスクリーン代わりになる壁や床。

プリズム

一つだった時には見えなかった光が屈折してバラバラになって見えるようになる。
単純にすごい、と感じます。

つまり、ものは全ての色を内在しています。もちろん私たちも。絵を描くということは
見えているものから、それが持っている本当の色を探していく作業なのかもしれません。
あくまで私の考えですけど。
私の作品に、様々な色、ときに自然にはありえない色が使われている一つの理由です。

皆さんも日々の生活の中、ちょっとしたプリズム探してみてください。
意外といろんなところにありますよ。

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