スケッチと作品
こんにちはShinobです。
梅雨、明けましたね。いよいよ本格的な夏の始まりです。
今日、今年初めてそうめんを食べました。
具なしのプレーンそうめんでしたが、大変おいしかったです。
やっぱりそうめんは夏の食べ物ですね。今度は具沢山そうめん作ってみようと思います。
さて、今日は私の作品の制作工程の一部についてお話しします。
それは「スケッチ」です。
スケッチというのは素描とも呼ばれていて、何かをそのままうつしとった図または絵のことをいいます。クロッキーっていうのも同じ意味なんですが、日本では、これは短時間で描くという意味も含みます。
簡単にいうと、旅先で写生するという時は「スケッチ」室内でポーズをとったモデルを短時間で描く時「クロッキー」です。
そして今回はスケッチの話。
私の作品には石を描いた作品が多いです。これはフランスのブリュターニュ地方のカルナックという町にある先史時代の遺跡です。文字を使用しない時代のものなので未だになぜつくったのかは分からないのだそうです。
私はこの場所が好きで、今までに何度も訪れてスケッチをしてきました。古いものは1999年のスケッチで紙の風合いも宝の地図のようになっています。でも捨てられませんね。この中からまた新しい作品ができるかもしれませんから。
カルナックや、自分が描きたいと思った場所に滞在している時は、私は作品のイメージは仕上げません。ただただスケッチをします。たくさん見て、感じてそこの空気をスケッチに閉じ込める感覚です。
帰ってきてから、描きためたスケッチを見て、精査して、そして作品の制作を始めます。
私にとってスケッチは記憶を呼び覚ますものなのかもしれません。
スケッチは別に緻密に描かなくてもいいんです。
後で自分が見て思い出せればいいわけですから。文字じゃなくて絵の「メモ」ですね。
でもこれが私にとってはとても大事。
写真じゃだめなんです。一応資料として写真も撮ってくるのですが、写真はあくまで写真で借り物という感覚が拭えません。
皆さんも、旅行に行った先で「これは!」という風景や情景にあったら、スケッチしてみてください。
その時は分からないかもしれませんが、帰ってきてから見るといろいろ思い出しますよ。