油のはなし
こんにちは、Shinobです。最近、夕方5時過ぎまで明るいことに、少しずつ暖かい季節が近づいているのだな、と感じています。そして、夕焼けがきれいな色をしてて「あの色、私ならどうやって描くかな」なんて考えてます。
今日は、夕焼けとは何の関係もないですが、油絵のオイルのはなしをしようと思います。油絵のオイルは、水彩で言うところの「水」の代わりです。絵具をとくための液体です。「油」絵ですから「油」でとかないといけないんです。何も難しいことは、ありません。
私がよく使っているのは、リンシードオイルとポピーオイル、テレピンです。それぞれの特徴を私なりに解説しますね。
リンシードオイル:
定着力(キャンバスに色がのる力、これが強いとはがれ落ちない)、絵具ののび、揮発性(油が気化すること、すべて揮発すると手で触っても絵具がつかなくなる、よく絵具がかわくという)のバランスがいい、ただ独特の匂いがある
ポピーオイル:
定着力、絵具ののびがいい、絵具の変色が少ない、匂いはリンシードよりマイルド
テレピン:
定着力はないが、揮発性に優れている、独特の匂いがあるが私は嫌いじゃない
と、こんな感じです。テレピンはそのままだと、キャンバスにのらないので、リンシード+テレピン、ポピー+テレピンのように他のオイルを混ぜて使います。この配合バランスについては、絵描きによって違うと思いますので、いろいろ試してみて楽しんでください。ちなみにリンシードとポピーはあまり性格が変わらないので混ぜません(でも混ぜても問題ないです)。
ちなみに私は、最初はリンシード:テレピンを8:2くらいで使って描き、半ばで6:4、仕上げにポピー:テレピンを7:3くらいで使います。(数字はあくまで目安です!)テレピンを使うと、どろどろの絵具をさらさらな液体として使えます。ただ、定着力は弱いのでテレピンだけで使うことはできません。絵具がはがれ落ちてしまいますから。
今日、紹介した3種のオイルはどの国でもリンシード、ポピー、テレピンで通じます。旅先、駐在先で油絵を描きたくなったら画材屋に行ってみましょう。
さいごに、基本的に油絵そして油絵のオイルは独特の匂いがします。くさいと感じるか、いい匂いと感じるかは人それぞれ違いますが、万が一気持ちが悪くなったら窓を開けて休憩してください。毒ではありませんが、無理は禁物ですよ。